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「ボローニャの夕暮れ」

100708 銀座シネパトス 原題:PAPA' DI GIOVANNA 伊 104分 原作・脚本・監督:プピ・アヴァーティ 出演: シルヴィオ・オルランド、フランチェスカ・ネーリ
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成人している一人娘を、まるで幼子のように可愛がる父親。それは時として、子離れが出来ない、情けない父親の姿として映る。一方、娘は、自分より美しい母親に対しては、気づかないうちに、いつしかライバル視している自分の気持ちをもてあます日々。鬱々として楽しめない姿に、周囲も自然に敬遠しがちだ。それでも、人並みにボーイフレンドの一人も持たせてやりたいと、父親なりにある細工をするのだが、これが予想のしない結果を娘にもたらし、ついには家族がバラバラに壊れて行く。

第二次大戦前夜のボローニャ、ごく普通の家族が、傷つきやすい年頃の娘が引き起こす悲惨な事件をきっかけに、ゆっくりと崩壊していく様子を、セピア調の彩度を抑えた画像で描き出す。

日本人によく知られたビッグネームは出演陣にはない。その方が市井のひとびとを印象深く描くのには適しているように思われる。それにしても、娘をやる女優は、我々が思い描くイタリア娘とは程遠いうすっぺらな体つきの不美人。母親役の女優も、娘が引け目を感じるほどの美形とは思えない。

脚本がなかなか緻密に出来ていて、無駄なカットはほとんど見当たらず、展開が早く、画面の切り替えに思い切りの良さを感じる。大戦直前の1938年(昭和13年)の雰囲気がよく出ている。久しぶりに見たイタリア映画。佳作。

#33
# by grappa-tei | 2010-07-08 22:26 | 映画

オペラ・シティーでの「カルミナ・ブラーナ」

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P先輩のご招待で、先輩の出身校のOB合唱団の定期演奏会へ。たまたま、2月モロッコ旅行でご一緒したYさんが当合唱団のメンバーで、こちらの方からもお誘いのあったコンサート。

この曲の醍醐味は何と言っても冒頭と終盤に登場する、あのドキドキするような勇壮な部分だが、全編に合唱、ソリスト、オケの三すくみのかけ合いで進行していくところが何とも言えずに素晴らしい。

ソリストは三者三様にお見事。安井さんは「夜の女王」などで、知名度も抜群。テノールの高橋さん、以前ミューザでもこれを聴いたことがあるが、ゆらゆら登場するところから、もう役になりきっている。最高音部分はファルセットを多用、地声との接合部分の切り替えも巧み。バリトンの萩原さん、かなりの高音域まで挑戦することになる、いわゆるハイ・バリトンかな。その分、下の音の響きにわずかに物足りなさも。

#48
# by grappa-tei | 2010-07-04 19:39 | 音楽

「ダフネ」の記録映像を見に

「ダフネ」の記録映像を見に_c0075706_7413158.jpg100703 東京二期会の公演は映像記録されていることは知っていたが、初の試みとして、3年前の「ダフネ」(R.シュトラウス)公演の映像を愛好会員に見せてくれるというので、応募しておいたところ、幸い当選したので、土曜の昼下がりのこのこ千駄ヶ谷まで出かけた。


氏によれば、現政権移行後、こうした文化・芸術関連の予算カットの波をもろに受けて、年間2千万円削減となった由。4回オペラの本公演を行う東京二期会としては、1本当り500万円削られることになり、台所事情は火の車。愛好会員はもとより、会費10万円の賛助会員を一人でも増やしたいのが偽らざるところのようだ。

記録映像も、費用の関係から、プロが大型機材を揃えて収録するわけにもいかず、従って、定位置から折々クローズアップもあるものの、角度は一切変更されずに淡々と進む。音源も限られたものとのことだったが、その割に結構迫力ある音が楽しめた。

2007年2月に3回行われた公演の中で、どれにするか参加者(約50名)から希望を取り、圧倒的多数で、初日2月10日の公演が選ばれた。愚亭は丁度その日に見ているので、寧ろB組(佐々木典子さんがタイトルロール)の方を見たかったのだが・・・

当時のブログの記事を改めて読んで、すべて再認識した次第。確かに終盤の憂いを帯びたきらびやかさとでも言おうか、これぞシュトラウスと感じさせる。また、舞台が全体に暗緑色と金色の組み合わせで構成されていて、実に美しい。

開演前に魅せて貰ったNHK放映の番組紹介の中で、「うかうかしていると、メロディーに溺れそうになる」という若杉発言や、「宝石がこぼれるような音楽」と評した大島発言が印象に残った。
# by grappa-tei | 2010-07-03 19:11 | 音楽

松竹歌舞伎がアプリコへ

時々こういう機会が巡ってくる。歩いて歌舞伎を観に行けるというのは、ちょっとした贅沢だ。しかも、なかなか豪華な役者揃い。
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2番目の演目、「一條大蔵譚」でその大蔵卿を演じた菊五郎の演技はさすがに見ごたえがあった。うつけの状態が特に笑いを誘う名演技。お京を演じた息子の菊の助も父親にひけを取らぬ演技で観衆を唸らせた。今日は比較的前列側に通が陣取っていて、盛んに屋号の掛け声が飛び交う。

3番目は一転、ひょうきんな役どころの菊の助、それと松緑、歌舞伎界の将来を背負って立つ二人の息の合った演技もまた大いに受けた。

平日の昼間ということもあり、周囲は累々とばあざんばかり。ただでさえ込み合う女性トイレには普段の何倍もの長い列。30分の休憩時間では間に合わないばあさん、続出。ちょっと気の毒。
# by grappa-tei | 2010-07-02 13:20 | 演劇・寄席

新しいケータイ

新しいケータイ_c0075706_1043690.jpg
初代はどっかに行っちゃったけど、右から古い順に2代目から4代目まで。左端がつい先日、6月18日に購入したばっかりのパナソニック製品。買いに行った当日に入荷したばかりの新製品。当方は通話とメールさえ出来ればいいから、安くて軽薄品を探していたのに・・・販売員の甘言につられて、思いもよらぬ高額品を買う羽目に。いつもながら、買い物は下手だ。
# by grappa-tei | 2010-07-02 10:52 | misc.