最近、子供の国際学力ランキングでトップに躍り出たフィンランドに関心が高まっている。著者は日本語教師を経て、同国のユヴァスキュラ大学大学院に1年留学して、この本を書き上げた。人口わずかに500万のこの国がここまで国力を伸ばすきっかけは何だったのか。北欧の片隅で、産業らしい産業もなく、はっきり言えばパッとしない存在だったのに。 愚亭も過去十回以上出張でヘルシンキに行ったことがあるが、隣国のスェーデンなどに比べればすべてがださく、くすんで見えたものだ。 うまくIT時流に乗れたフィンランドだが、中でも元製紙会社ノキアの存在が大きいだろう。現在ケータイ端末では世界トップレベルだ。その発音からノキアが日本の会社だと思っている人が世界中に結構いるらしいとは面白い話だ。いずれにしても、このノキアの勢いがフィンランド人に大きな自信を与えたことはうなづける。 学力が何故そんなに伸びたのか、本書を読んでもイマイチよく分からない。何も特別なことをしていないからだ。人口が圧倒的に少ないこともあり、1クラス編成が25人と少なく、一人ひとりに目配りが行き届きやすいということか。普通のことを普通にやっているという印象だ。 シンガポール同様、500万人という国の規模が、いろんなことを試せる適正なサイズではないだろうか。それにしても、欧州の片隅の小国が脚光を浴び続けるとすれば、なかなか痛快ではないか。因みに現在の元首は、女性のハロネン大統領。
by grappa-tei
| 2008-10-22 21:58
| 読書
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