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ウィーン美術史美術館所蔵「静物画の秘密展」

08/07/17 国立新美術館 仕事と夜のコンサートの合間の時間調整にしては、贅沢な過ごし方になった。
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 同館のHPによれば、静物画を中心に16-18世紀にかけての作品75点を展示。静物画は、17世紀以降オランダを中心に発展、写実を追及したもの、寓意や宗教的意味を込めたもの、依頼主の権力を示すものなど多様な広がりを見せ、風俗画や肖像画とも関連している。また特別出品として日本初公開となるスペイン絵画の巨匠ディエゴ・ベラスケスの≪薔薇色の衣裳のマルガリータ王女≫(1653-54年頃)が目玉。

 分類は、第1章:市場・台所・虚栄(ヴァニタス)、第2章:狩猟・果実・豪華な品々・花の静物、第3章:宗教・季節・自然と静物、第4章:風俗・肖像と静物 という具合に飽くまでも静物を中心に据え、それと係る森羅万象を取り上げた形を取っている。
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 この中で虚栄(ヴァニタス)という分野は人生が空しいことを表す小道具をずらりと並べたてた独自の世界を構築。当時の流行だったのか。砂時計とか髑髏を絵の中に置くのが定番。それから、鸚鵡貝の高杯や剥きかけのレモンもよく登場する。その細密なこと!

 この時代のこの地域の作品にはアレゴリー(隠喩)が作品に盛り込まれていることが多く、それの解説がないと、意味がよく飲み込めない。

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これが今回の目玉「薔薇色の衣装のマルガリータ王女」。空気まで描けた男、ベラスケスの作品。幼少の頃から少女期まで、4,5枚は描いている。ハプスブルグ家のスペイン系とオーストリア系の絆をより緊密にするため、この王女はこの年齢にして既にオーストリアのレオポルド王子との結婚が決まっている。

(画像はいずれも同館のHPから拝借)







by grappa-tei | 2008-07-18 09:45 | 美術


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