07/10/06 ミューザ川崎 バッハ・コレギウム・ジャパンのミサ曲ロ短調を聞きに行った。
一昨年の中欧一人旅でのベルリンでノリントンの指揮で聴いた曲だが、旅の疲れもあり、かなりの部分、ウトウト状態。今回は日本を代表する、というより世界でも屈指のバッハ専門家鈴木雅明率いる集団だから、じっくり聴かせてもらった。 古楽器ばかりの楽団というのも珍しいのだろうが、とりわけコルノ・ダ・カッチャ(狩猟用角笛)には興味津津。近代のホルンと異なり、一切の音の切り替え装置がないので、口の形と息だけで奏でるということになるんだろう。それでトリルまで演奏しちゃうんだから、その技巧には恐れ入る。 他にも見たことのないようなトランペットが登場。これまたピストンがないのは明らかだが、演奏中の手を見ていると、どうも何か指を動かしているので、穴でも開いているような印象。 更にフラウト・トラベルソ、オーボエ・ダモーレ、ファゴットも今のものとは明らかに異なるし、弦楽器も全て古楽器ということで、これだけでも凄いことで、いにしえの音色を存分に堪能した。 ソリストの中ではなんと言ってもロビン・ブレイズがユニーク。カウンター・テナーでなくアルトという表示。もともとアルトは「高い」という意味の男性形だから、男性が歌うのは元来おかしいことではないということか。実質的にはカウンター・テナーと同じで、すべてファルセットで歌う。 この人、自分の出番でないところでも、口が動いているから一緒に歌っているんだろう。それに、ここで歌っていることが嬉しくてしようがない様子で、他のソリストにもいちいち目で声援を送っているようだった。 ベルリンでも思ったことだが、ソリストたちの配置がやや変わっていて、5人のソリストはバラバラに立っている(座っている)のは、アルトとテノール以外、即ちソプラノ二人とバスは合唱団(15人)の中でも歌うことになっているからだろうか。詳しい人に教えて欲しいところだ。 今回は眠くもならず、このバッハ最晩年の名曲を十分堪能出来て、幸いだった。#65
by grappa-tei
| 2007-10-06 23:29
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