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NHK ニューイヤー・オペラコンサート

NHK ニューイヤー・オペラコンサート_c0075706_15502952.jpg07/01/03 NHKホール 数年ぶりで会場へ。前から5列目のいい席だった。司会者席のほぼ対面。従来、オーケストラピットを使っていたが今回はオケを舞台に上げ、その手前でのパフォーマンスとなった。我々のチケットは1列目の表示だったので、最前列かと思ったら、このオケピット分をP席と称して販売していた。

NHKスタッフが我々の前に陣取り、演奏者用のモニターに表示する文言をパソコン上に表示してるのが見え、これはこれで結構楽しめた。生放送(教育7:00-9:00)だったので、進行には随分気を遣っているようだった。

以前、チョン・ミュンフンが指揮した時は彼の好みの歌手ばかり揃えたり、ドイツものを中心に据えるなど、愚亭には気に入らないことが多すぎて、以来、会場から足が遠のいた原因となった。
今回は初登場の若手飯森範親の指揮も良かったし、歌手や演目の選定も極めて優れたバランスだったと思う。

NHKの舞台セットは何やら紅白風のちゃっちいもので、垢抜けない。もう少しセンス良くできないものかと、これは毎回のことだが、思ってしまう。

幕間(生放送だから実際にはないが、歌手・オケを休ませる時間帯)には話題のピアニスト、小曽根真を充てたことも素晴らしい英断。彼の類稀な才能の片鱗が窺えた演奏だった。

司会はNHKのアナウンサーと女優賀来千賀子。二人ともまったくよどみなく、トチリもなく噛みもせず、完璧だった。ただ、決められたスクリプトと寸分も違わないようなトークはつまらない。生番組だから仕方ないか。

ゲスト出演のフィオレンツァ・コッソット、ドえらい人気で大向こうからの掛け声は凄いものがあった。ただ、もう75歳は超えているはず。年寄り歌唱で、ビブラートが大きくゆるくなるし、高音は出ないし、正直まともに聴けるレベルでないのはどうしようもない。本人も日本と日本人大好き人間、今年は年末にも再来日するとか。

愚亭が最初に彼女を聴いたのは、彼女が40歳をちょっと超えたあたりで、パリオペラ座でのトロバトーレの勿論アズチェーナ。この役どころは彼女の右に出る者がいないと言われたほどの当たり役。完璧だった。

以下、出演者に関する勝手きままな印象:

佐野成宏: 開幕の「乾杯の歌」、終盤の「星は光ぬ」と2度登場、フィナーレでもコッソットの隣に陣取るなど男性陣の主役。
大村博美:これがソプラノ?と思うほど、低い声もたっぷり。パリをベースに欧州で活躍中ということで、これもかなり優遇されていた。
砂川涼子:ソロでは最初に登場し、「お聞きください」を歌い、情感タップリの素晴らしい歌唱を聴かせたくれた。やや暗いイメージなのが残念。衣装ももっと派手目でも。
福井 敬: 例の「誰も寝てはならぬ」 本調子に非ず。
臼木あい:初登場。愚亭も聞いたことのない歌手。「復讐の心は・・・」技巧的には巧かった。特に一番の聞かせどころは難しい音を的確に出せていたが、それ以外の部分は声が平板だったように。
木下美穂子:「ある晴れた日に」を歌った。巧いのだが、何か欠けているような。
黒田 博:危なげなし。
佐々木典子:しっとりと伯爵夫人を演じて、引き込まれる。
林 美智子:今、もっともノッテいるメッゾの一人。歌唱もうまいが、表現力バツグン。
高橋薫子:相変わらず透明感のある、美しい声と愛くるしい表情に魅了される。
天羽明恵:巧い!以前にも増して技巧派。その分、容貌が落ちた?
直野 資:気のせいか、以前より声が響く。「テ・デウム」だから、合唱とパイプオルガンまで加わり実力以上の出来栄えか。
村上敏明:いよいよ登場、我らが世紀のスーパーテナー!開演前にお会いした父君の話では疲労から腰痛をおしての出演で心配したが、何の、素晴らしい歌唱だった。残念ながら4重唱のみで、独唱がなかったがちょっぴり心残り。リゴレットから「美しい乙女よ」。他の歌い手が霞んだ。
トリを取ったのはやはり現在欧州で活躍中の藤村実穂子。凄みのあるカルメンを聴かせてくれた。

by grappa-tei | 2007-01-04 12:25 | 音楽


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