100513 岩波ホール 原題:CRISTOVAO COLOMBO O ENIGMA ポルトガル・フランス 75分 監督・脚本:マノエル・デ・オリヴェイラ 出演: リカルド・トレパ (監督の孫) マノエル・デ・オリヴェイラ(監督自身) 、マリア・イザベル・デ・オリヴェイラ(監督夫人)
![]() コロンブスは実はポルトガル人だったのでは、と疑問を持った原作者マヌエル・ルシアーノ。彼が、1940年代から現代まで、妻と共にポルトガルとアメリカを旅しながら、その謎に迫る軌跡を忠実に辿った内容。原作者夫妻を白寿を迎えようとする監督夫妻が演じるというのも、また痛快な企画。 歴史の教科書のごとく、細かい説明が主人公のナレーションとして、随所に登場するので、ある程度、この辺の歴史的事実知っていないとついて行くのが骨だ。例えば、トリデシリャス条約(コロンブスのアメリカ大陸発見の2年後、スペインとポルトガルで世界を山分けしようというというとんでもない内容)、エンリケ航海王、後を継いだジョアン2世(余りコロンブスの事業に熱心でなかったため、スペインにもっていかれたとされている)、等々。 あちこち訪れながら、謎解きに挑むのだが、結局、決定的な根拠は得られないわけで、「あれれ?」と言う間に、終わってしまう。それもその筈、コロンブスの出自には謎が多すぎて、絶対的な根拠が乏しいゆえ、こうした話も出てくる訳だ。75分は最近見た映画では、最短。見終わった後のモヤモヤ感は否定できない。デ・オリヴェイラの、多分遺作になると思われる。時に詩的味付けを感じるエッセー風な作品。 #25
by grappa-tei
| 2010-05-14 09:04
| 映画
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