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「おとうと」

「おとうと」_c0075706_14374099.jpg100319 渋谷シネパレス

サユリストでもないし、鶴瓶はむしろ嫌い。
蒼井 優は好きでも嫌いでもなし。
映画評論家には好評なれど友人・知人評は×も多い。

ただ、嘗て住んでいた石川台駅前、商店街、
それに現在も利用している池上線が出てくるという、
それだけの理由で、当映画館では最終日に見ることに。

結果から言えば、佳作ですね。
やっぱ巧いわ、小百合さんも鶴瓶も。
吉永はここでも品のある演技とセリフ回しで、
ある種格調をこの作品に与えていると思う。
不覚にも何度か涙。

しようもない弟でも、やはりどこか可愛く思う姉。
真面目で律儀な姉に対して、ろくに定職もなく、売れない芝居一座を続け、
たこ焼き屋を生業としているド関西人の弟という対比の設定がまずうまい。

一度は喧嘩別れして、「姉でも弟でもない」と絶縁しても気になって仕方がない。
警察に捜索願いを出し続けて、やっと居所が分かった時は余命いくばくもない。
私立のターミナル・ホスピス「みどりの家」に痩せさらばえた弟を探し当てた時は
死期はもうすぐそこまで。

蒼井も含め、主役3人がうまいのと、脇役陣に芸達者ぞろい。
姑役の加藤治子を始め、加瀬亮、笹野高史、小林稔侍・・・石田ゆり子、ラサール石井、そしてスマップの中居クンまで、まことに賑やか。

「おとうと」_c0075706_14384412.jpg


おとうと」という作品は過去2回あり、
古い方の1960年の岸恵子、川口浩が出た作品を撮った市川崑監督に捧ぐとエンド・ロールに出てくる。
この作品、見ていないので、比べられないのが残念。

同じ山田洋次作品の「母べえ」にも主役の二人が登場するし、
その時も確か鶴瓶は関西に住むどうにもならない叔父という役回りだったので、
両作品は後できっと混乱するだろう。

#14

by grappa-tei | 2010-03-20 13:20 | 映画


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