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ボルゲーゼ美術館展

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東京都美術館で開催中のこの展覧会、今日はシニア・デーで65歳以上は入場無料。
3時半に行ったのだが、待たずに中へ。かなりゆったり見られた。
勿論、内部には若人はチラリホラリ。

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今日も寒い中、大道芸に人だかり。地方からの修学旅行の生徒たちか。

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この時間だから、出てくる人の方が多く、こりゃ案外空いているかなと思い始める。


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まぁー「ボルゲーゼ美術館展」とは言うものの、
今回の出展作品はほんの一部。

一番の大物は何と言ってもこのラファエロの作品だ。
この作品、一角獣でなく、実は車輪がこの位置にあり、
またこの女性も白い肩掛けのようなものをかけている図柄であった。
それをX線透視で、原画は違うことが判明して修復したら、
何と一角獣が現われたと言う、いわくつきの作品。



描かれている女性が誰かは判明していないが、
どうやら婚礼の祝いの絵ではないかという説明。
中部イタリアらしい風景と清澄な青空を背景に、
気品溢れる貴婦人像、いかにもラファエロらしい作品だ。



ボルゲーゼ美術館展_c0075706_2129783.jpgこれは、彫刻界の巨人、ジャン・ロレンツォ・ベルニーニの作品。
シピオーネ・ボルゲーゼ枢機卿の胸像
高さ78cmの小品。さすがに彫刻はこの1点のみ。

肌の質感まで見事に表現され、また瞳の動き、
ひげや頭髪の1本1本まで刻み込んだような圧倒的なリアリティーで迫ってくる。
半開きの口元が今にも喋り出さんばかりの迫真さだ。



ボルゲーゼ美術館展_c0075706_21333666.jpgこれは、全部で60点ほどしか現存していないとされる
カラヴァッジョの最晩年の作品「洗礼者ヨハネ」。
152x125というサイズは彼の作品の中では決して大きい方ではない。
洗礼者ヨハネの象徴である十字の杖ではないのが珍しい。
暗闇に少年の若々しい肉体を白く浮かび上がらせて描いている。

☆★

今回の展示品は全部で48点。
うち大物と言える作品は10点ぐらいで、ちょっぴりさびしい。
まぁそれでも、カラヴァッジョが含まれていたのはありがたい。

疲れたのでベンチで一休みしていると、高齢の婦人が館員をつかまえて質問。
聞くともなしに聞いていると、「例のダフネは来ていないの?」「ええ、それはちょっと・・・」「あれが一番いいと思うのに、何故来ていないの?」「・・・・」

自分の思いを誰かに聞いてもらいたかったのか。
「ダフネスとクロエ」は同美術館の超目玉。門外不出に違いない。
それにあのような大きな彫刻は輸送が大変だし、まず実現不可。
大昔、自分が見たダフネ、忘れ難し、というところか。
言うだけ言うと満足したのか、嬉しげに立ち去った。

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by grappa-tei | 2010-03-18 21:17 | 美術


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