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フランク・ブラングィン展(国立西洋美術館)

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フランク・ブラングィン展(国立西洋美術館)_c0075706_1023235.jpgフランク・ブラングィンはベルギー生まれ・英国を代表する画家、壁面装飾家、工芸デザイナー、建築・空間デザイナー、版画家、コレクターと紹介されている。

いわゆるマルチ・タレントで、国立西洋美術館生みの親、松方幸次郎との親交でよく知られている。

二人の共通点は「船」。松方は造船で莫大な財産を築き、方やブラングィンは一時期、造船所で働き生計を立てていた。

そんなことから、意気投合し、日本での最初の西洋美術館設立に向け、協力関係を樹立。ブラングィンは松方のために、そのコレクションのほとんどを手配したと言われている。

収集した作品を保管していたロンドンの倉庫が焼失しなければ、一体どれだけの貴重な絵画が今、ここに展示されていただろう。ほんとに惜しいことをした。

今回の展示品は100点以上だが、油彩は10点少々で、他は工芸品、エッチングなどなど。彼の多彩多芸ぶりを知るには十分だ。

油彩画は、力強い筆致で、大胆な色を太い筆でぐいぐい荒々しく乗せていく画法に特徴がありそうだ。また色使いも、びっくりするほど鮮やかな色を用い、思いっきり引き寄せられる。

ラファエル前派を思わせる作品も中にはあるが、全体に類似の画家は見当たらないような気がする。もう少し油彩の作品が多く出展されていればよかったのだが。


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これが代表作「海賊バカニーア」(1892) カンディンスキーがこの色を見てたまげたらしい。

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言わずと知れた「松方幸次郎の肖像画」これは当館所蔵。

by grappa-tei | 2010-03-13 10:26 | 美術


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