090912

最初に訪れたのはPremiere Côte de Bordeaux地区のワイナリー、Château Courtade-Dubucで経営者(多分2代目)が仏英2カ国語で説明してくれる。質問セッションなどもあり、意外に熱心に聞く者も。試飲を楽しんで、おしまいに即売会という仕組み。これなら、ワイナリー側は時間を取られても拡販につながる訳で、この5時間で2か所回るツアー、30ユーロ(約4千円)はどう考えても高い!

2か所目はEntre-Deux-Mers地区にあるVignoble Rocheというワイナリー。今年のブドウの生育はまずまずのようだが、収穫期に長雨にたたられなければ、いい年になりそうとか。ここでも販売は上々。我々海外遠征組はさすがに買う人はいない。因みにA.O.C(原産地呼称統制)、2005年もので平均7ユーロ(千円ぐらい)なら、確かにお買い得。

ボルドー市内を歩いていたら、突然立派な銅像が。見ればフランシスコ・ゴヤとある。スペインの画家が?と思ってよく見れば、この土地で没した画家なのだ。

市立美術館の庭のオブジェ

こちらは装飾美術館の中庭

残念ながら昼休み中。と思ったら、中庭でちゃっかりとランチを提供している。

Musée des Beaux Artsでたまたまアンリ・マチス&アルベール・マルケ展が開催されていた。このマルケのLa Fenêtre à La Gouletteはどこで入手したのか、以前から家にあった絵葉書で見慣れた作品。懐かしさを覚える。

ボルドー・サン・ジャン駅でTGVを待つ。実は今日が初乗車。

TGVにも色んな種類があるらしく、この路線の車両内部の仕様がこれだ。一見何の変哲もないが、よく見れば随所に工夫が施してある。読書用LED灯やくず入れも結構洒落たデザインだし、パソコン利用者には電源コンセントがうれしいだろう。何よりカラー・スキームが洗練の極致に思える。このあたり、仏人の面目躍如というところか。
さて、バイヨンヌ。降り立った駅頭。午後5時頃の西日が強烈。いかにも南国の風情。早速タクシーで止宿先のHOTER DES ARCEAUX(☆☆)へ。狭い町だがまさにど真ん中にあり、通りの喧騒が聞こえてくる。

これが窓からの眺め。

こういう細かい心遣いが嬉しいねー、旅人には。

☆☆とは言え、広々した室内は淡い藤色で統一され、ベッドには天蓋まで。すっかりカミさんを喜ばせた。いびきがうるさい愚亭は女中部屋のような小室のベッドでひっそり。

さっそく街へ。アドゥール川の支流ニヴェ川に沿った辺りは手頃なレストランがずらり。

そんなレストランの一つで注文したのがこれ。待望のJambon de Bayonne(バイヨンヌ産生ハム)だ。スペインのハモン・イベリコやイタリアのプロシュット・ディ・パルマには劣るものの、名品の一つには違いない。少なくとも日本では味わえない。

ニヴェ川にかかるマレンゴ橋、車道より歩道の幅が広いのが特徴。大体、車が余り通ってない街だ。

小路からサント・マリー大聖堂を遠望。

スペイン国境はすぐそこ。店のショー・ウィンドウにもそれがよく表れている。

バイヨンヌが生んだ最高の画家、レオン・ボナの美術館のフォアイエ。壁画はアンリ・ゾ『ボナとバスクおよびベアルヌの弟子たち』

この筆力は凄い!

ドガの描いたボナ。因みにボナの弟子にはデュフィー、ロートレック、カーユボット、ブラックと錚々たる顔ぶれ。

ボナ美術館の誇る名作の一つ、一目でドミニク・アングルと分かる作品だが、例によって不自然なポーズが際立つ。

その後、訪れたバスク博物館に展示されていた同地方のキリスト像。素朴な味わいがすばらしい。この博物館、その名に恥じず、バスク地方の美術から生活様式全てがバスク「初心者」にも分かりやすく展示・説明されていて、好感が持てる。入場料、5.5ユーロは安い。