090428 丸の内ピカデリー GRAN TORINO [監][製][出]クリント・イーストウッド [案][脚]ニック・シェンク [音]カイル・イーストウッド(クリントの息子でジャズプレイヤーでもある)ほか2008米/117分
![]() 今年で79歳になるイーストウッドだが実にカッコイイのだ。「ミリオンダラー・ベイビー」以来となる監督・出演作品。この人の最近10年くらいの作品で失敗作・駄作は見当たらないのではないか。監督作品だけで30本にもなるとは予想外。これも勿論快作。大したものだ。 元軍人のウォルトは朝鮮戦争で無駄な殺戮をしたことを心の傷としている。フォード工場の工員も務めた頑固一徹のタイプ。アメリカ中西部のありふれた町に愛犬と一緒に住む。近隣にはエスニックが多く住む地域。殊更黄色人種を嫌っているが、自身もコワルスキーという名前が示すようにポーランド系だ。ある日、隣にラオスを中心に住んでいる山間民族モン族の一家が引っ越してくる。日ごろ嫌っている黄色人種だから、不愉快極まりない。ある晩、愛車(グラン・トリノ)が盗まれそうになる事件が起き、実行犯である隣家の少年タオを諭すことに。その一件以来、彼はタオの家族と徐々に心を通わすようになる。 タオ一家、とりわけタオの姉スーとの会話が実に面白く笑いっぱなしであった。戸田奈津子の訳が冴えわたっている。このウォルトはいつも苦虫を噛み潰したような顔で笑顔を封印している風。とりわけ最愛の妻に死なれてからは一段とその傾向が強くなっている。周囲のどいつもこいつも気に入らない。とりわけボンクラな息子たちとその子供たちともほとんど会話しないぐらい徹底している。ある日血を吐き、余り先が長くなことを知ってからは、死に場所を真剣に考えるようになる。 意外な結末が待っているが、最後のシーンを見ているうちに、「荒野の1ドル銀貨」の決闘シーンがダブってきて、むっくり起き上がるのではないかと一瞬思ったほど。また、全体の流れで思い出したのは、1963年公開の「シベールの日曜日」。ハーディー・クリューガーが演じた主人公はインドシナ戦線で地元の子供たちを殺傷してしまった元パイロットという設定。心の病を負ったままで、徐々に子供のような心理状態に陥ってしまい、等々事件を起こすというストーリーだった。 ![]() ![]() (画像はすべてALLCINEMA on lineより) #19
by grappa-tei
| 2009-04-29 10:47
| 映画
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