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「コンクールでお会いしましょう」中村紘子著 中公文庫

090109 副題:「名演に飽きた時代の原点」
 この人、ピアノだけでなく、文章力にもすばらしいものがあることはつとに知られている。「ピアニストという蛮族がいる」他の著書でいくつかの賞を取っているし、紫綬褒章なども受賞しているなかなかの才人である。

 この本では、国際コンクールの審査員も務める彼女ならではの国際舞台秘話や裏話を紹介している。

 中でも、ヴァン・クライバーン優勝の衝撃とその後の挫折、豊かな社会でピアニストになるより医者や弁護士選択へ、そしてアジア人の台頭、気がついたら入賞者がアジア人だらけの怪、コンクール荒らしの猛者たちと審査員との対立、素人のような演奏のフジ子ヘミングやシャインのヘルフゴットの演奏が感動を与えるわけ、採点法の欠陥か、「良い子」タイプが上位へ、コンクールに入賞したからと言って、名ピアニスト誕生にもならないし、コンクールで落選してから有名になる人もいる現実・・・・等々、興味深き内容満載。




by grappa-tei | 2009-01-09 12:00 | 読書


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