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「漢字は日本語である」小駒勝美著

 著者は日本語を読むための「日本語漢字辞典」を作っているので、これの宣伝のために書かれた本のような印象もないではないが、面白い。「へーっ!」「なるほどー」の連続。確かにこれまでの漢和辞典では、秋桜(コスモス)とか公孫樹(いちょう)の読み方を探そうにも探せないのだ。上記の辞典はまだ見たことがないが、今度本屋で覗いてみよう。

 他に意外だったのは、日本から中国へ渡った漢字の多いこと。逆輸入された国字や熟語があるとは知っていたが、かくも枚挙にいとまがない程とは!保険、保健、保障、必要、表現、博士、不動産、財務、出版、出席、自由、民主、・・・・・それに何とアチラの体制である人民、共和、共産主義までとは!

 こんな言葉を創り出していた先人には感心したり、感謝したりである。それにしても、日本人の叡智はスゴイ!もっと日本語に自信を持っていいようだ。

 先日、明治神宮の会館で行われたパネル・ディスカッションで日下公人氏が冗談半分で言っていた「何も我々が英語を一生懸命勉強しなくても、彼らが日本語を学べがいいんですから・・」が冗談ではないように聞こえてきた。

 実際、最近テレビに登場する外国人、それも白人の日本語の達者なこと、驚くばかり。専門用語をふんだんに使って、日本人とまったく対等に議論ができるレベルだから、日下理論も案外現実味を帯びているのだ。

by grappa-tei | 2008-11-13 12:30 | 読書


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