IE9ピン留め

お引っ越し

100709 長年お世話になったエキサイト・ブログですが、このほど、有料契約に切り替えない限りすべてのスキンに広告が入ることに。広告のないすっきりした画面が好きで使用し続けたので、この決定は残念至極。

エキサイト・ブログのスキンは、質量とも、他のサイトに比べると、かなり見劣りがするので、実は、以前から他サイトを物色していました。そんなわけで、この際、思い切って、引っ越しすることにしました。今度で3度目のサイトになります。04~06がウィンドウズ・ブログ、06~10の4年間がこのexcite blog。次はHetena Diaryになります。今後とも、よろしく!

→ぐらっぱ亭の遊々素適(はてな版)は http://d.hatena.ne.jp/niba-036/20100915/1284552126
今度は「つぶろぐ」がないので、ぶつくさ言えなくなるのがちょっぴり残念。その分、本文でつぶやくことにします。
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# by grappa-tei | 2010-07-09 12:53 | misc.

「ボローニャの夕暮れ」

100708 銀座シネパトス 原題:PAPA' DI GIOVANNA 伊 104分 原作・脚本・監督:プピ・アヴァーティ 出演: シルヴィオ・オルランド、フランチェスカ・ネーリ
成人している一人娘を、まるで幼子のように可愛がる父親。それは時として、子離れが出来ない、情けない父親の姿として映る。一方、娘は、自分より美しい母親に対しては、気づかないうちに、いつしかライバル視している自分の気持ちをもてあます日々。鬱々として楽しめない姿に、周囲も自然に敬遠しがちだ。それでも、人並みにボーイフレンドの一人も持たせてやりたいと、父親なりにある細工をするのだが、これが予想のしない結果を娘にもたらし、ついには家族がバラバラに壊れて行く。

第二次大戦前夜のボローニャ、ごく普通の家族が、傷つきやすい年頃の娘が引き起こす悲惨な事件をきっかけに、ゆっくりと崩壊していく様子を、セピア調の彩度を抑えた画像で描き出す。

日本人によく知られたビッグネームは出演陣にはない。その方が市井のひとびとを印象深く描くのには適しているように思われる。それにしても、娘をやる女優は、我々が思い描くイタリア娘とは程遠いうすっぺらな体つきの不美人。母親役の女優も、娘が引け目を感じるほどの美形とは思えない。

脚本がなかなか緻密に出来ていて、無駄なカットはほとんど見当たらず、展開が早く、画面の切り替えに思い切りの良さを感じる。大戦直前の1938年(昭和13年)の雰囲気がよく出ている。久しぶりに見たイタリア映画。佳作。

#33
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# by grappa-tei | 2010-07-08 22:26 | 映画

オペラ・シティーでの「カルミナ・ブラーナ」

100704
P先輩のご招待で、先輩の出身校のOB合唱団の定期演奏会へ。たまたま、2月モロッコ旅行でご一緒したYさんが当合唱団のメンバーで、こちらの方からもお誘いのあったコンサート。

この曲の醍醐味は何と言っても冒頭と終盤に登場する、あのドキドキするような勇壮な部分だが、全編に合唱、ソリスト、オケの三すくみのかけ合いで進行していくところが何とも言えずに素晴らしい。

ソリストは三者三様にお見事。安井さんは「夜の女王」などで、知名度も抜群。テノールの高橋さん、以前ミューザでもこれを聴いたことがあるが、ゆらゆら登場するところから、もう役になりきっている。最高音部分はファルセットを多用、地声との接合部分の切り替えも巧み。バリトンの萩原さん、かなりの高音域まで挑戦することになる、いわゆるハイ・バリトンかな。その分、下の音の響きにわずかに物足りなさも。

#48
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# by grappa-tei | 2010-07-04 19:39 | 音楽

「ダフネ」の記録映像を見に

100703 東京二期会の公演は映像記録されていることは知っていたが、初の試みとして、3年前の「ダフネ」(R.シュトラウス)公演の映像を愛好会員に見せてくれるというので、応募しておいたところ、幸い当選したので、土曜の昼下がりのこのこ千駄ヶ谷まで出かけた。


氏によれば、現政権移行後、こうした文化・芸術関連の予算カットの波をもろに受けて、年間2千万円削減となった由。4回オペラの本公演を行う東京二期会としては、1本当り500万円削られることになり、台所事情は火の車。愛好会員はもとより、会費10万円の賛助会員を一人でも増やしたいのが偽らざるところのようだ。

記録映像も、費用の関係から、プロが大型機材を揃えて収録するわけにもいかず、従って、定位置から折々クローズアップもあるものの、角度は一切変更されずに淡々と進む。音源も限られたものとのことだったが、その割に結構迫力ある音が楽しめた。

2007年2月に3回行われた公演の中で、どれにするか参加者(約50名)から希望を取り、圧倒的多数で、初日2月10日の公演が選ばれた。愚亭は丁度その日に見ているので、寧ろB組(佐々木典子さんがタイトルロール)の方を見たかったのだが・・・

当時のブログの記事を改めて読んで、すべて再認識した次第。確かに終盤の憂いを帯びたきらびやかさとでも言おうか、これぞシュトラウスと感じさせる。また、舞台が全体に暗緑色と金色の組み合わせで構成されていて、実に美しい。

開演前に魅せて貰ったNHK放映の番組紹介の中で、「うかうかしていると、メロディーに溺れそうになる」という若杉発言や、「宝石がこぼれるような音楽」と評した大島発言が印象に残った。
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# by grappa-tei | 2010-07-03 19:11 | 音楽

松竹歌舞伎がアプリコへ

時々こういう機会が巡ってくる。歩いて歌舞伎を観に行けるというのは、ちょっとした贅沢だ。しかも、なかなか豪華な役者揃い。

2番目の演目、「一條大蔵譚」でその大蔵卿を演じた菊五郎の演技はさすがに見ごたえがあった。うつけの状態が特に笑いを誘う名演技。お京を演じた息子の菊の助も父親にひけを取らぬ演技で観衆を唸らせた。今日は比較的前列側に通が陣取っていて、盛んに屋号の掛け声が飛び交う。

3番目は一転、ひょうきんな役どころの菊の助、それと松緑、歌舞伎界の将来を背負って立つ二人の息の合った演技もまた大いに受けた。

平日の昼間ということもあり、周囲は累々とばあざんばかり。ただでさえ込み合う女性トイレには普段の何倍もの長い列。30分の休憩時間では間に合わないばあさん、続出。ちょっと気の毒。
# by grappa-tei | 2010-07-02 13:20 | 演劇・寄席

新しいケータイ

初代はどっかに行っちゃったけど、右から古い順に2代目から4代目まで。左端がつい先日、6月18日に購入したばっかりのパナソニック製品。買いに行った当日に入荷したばかりの新製品。当方は通話とメールさえ出来ればいいから、安くて軽薄品を探していたのに・・・販売員の甘言につられて、思いもよらぬ高額品を買う羽目に。いつもながら、買い物は下手だ。
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# by grappa-tei | 2010-07-02 10:52 | misc.

オペラサロン「トナカイ」へ

100630 久しぶりにオペラサロン「トナカイ」へ行った。応援している江口二美(つぐみ)さんがデビューするからだ。そのせいもあり、聴衆はいつもよりかなり多めである。我々も舞台そばのテーブルに陣取る。

1st stage: 18:30-1910
2nd stage: 19:40-20:20
3rd stage: 20:50-21:30

3人が交代で1曲づつ、合間にピアノ・ソロがあり、時々3重唱、更にオペラの名場面の再現、誕生日や記念日をその月に迎える聴衆への歌のプレゼントなど、盛りだくさん。

出入り自由であるが、大体は3ステージ全部見ることになる。それで丁度3時間。カバー・チャージが2500円。軽食、アルコール、コーヒーなど、どんな組合わせでもOK。正味2時間、中堅どころのオペラ歌手の生舞台が楽しめるのはありがたい。こういう趣向の店はもう少し出来てもよい気がするが、愚亭が知る限り、ここだけだ。

登録している歌手の数は相当なものだが、常時出演している歌手はその何割ぐらいだろう。一応、籍だけは置いているが、忙しくてほとんど登場しない歌手も多い。森麻季さん、林美智子さん、鈴木慶江さんや村上敏明君もそうした部類に入る。

今宵の共演者はソプラノの森朱美さん(チェコのプラハで欧州デビュー。パリ留学の経験ありで、フランスものがお得意らしい)とテノールの青地英幸さん(武蔵野音大、大学院修了。タミーノ、ロドルフォ、ドン・ホセ、ロメオなどを得意とする。東京オペラプロデュースメンバー、東京室内歌劇場会員)、ピアノはあずまみのりさん(桐朋音大出身)。

当日の演目や趣向は出演者4人で相談して企画・構成をするらしい。もちろんトークがあり、曲の解説や進行具合の説明も折々に挟むことになるので、結構大変な様子。特に今回は江口さんにとっては初舞台だけに、いつもよりは多少緊張していたようだが、始まってしまへばいつもの通り、委細構わず、乗りきってしまったのは、なかなか痛快。

演目は、「フィガロの結婚」、「ドン・ジョヴァンニ」、「ロメオとジュリエット」(グノー)などの本格オペラからの長い抜粋を繰り広げ、すっごい熱演だった。最後は「メリー・ウィドウ」ワルツで締め。お疲れ様でした。江口さんは2度目の出演が7月21日に既に決定している。

#47
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# by grappa-tei | 2010-07-01 10:18 | 音楽

やはり・・・

100630 後半途中で、「これはPK戦になるなぁー。なれば日本優位」と思ったのが、結果はそうなってはくれなかった。絶好調の川島が一本ぐらい止めてくれるだろうと思っていたが、そうは問屋が卸さなかった。

力の差はなく、まったくの互角の戦い。特に日本の守備陣の堅守は称賛されてしかるべきだろう。勝ち負けのつかない引き分けなのだから、ベスト12ぐらいの感覚だ。PKは時の運で、はずした駒野を責める者はいないだろう。

嘗て鮮烈に記憶に残る壮絶なPK戦があった。1982、スペイン大会の準決勝、独仏のガチンコ勝負。延長前半で仏が2点入れて、誰の目にもこれで勝負あったと映った。ところがである、ここからドイツ魂が炸裂、延長後半で2点を返し、とうとうPK戦にもつれ込んだ。

最初に外したキッカーが忘れもしないウリ・シュティーリケというMF。今度こそドイツは息の根を止められたと、仏贔屓の愚亭は確信した。当のシュティーリケ、もう独には帰れない、とばかりにピッチに突っ伏して慟哭している。

しか~し、ドラマはまだ続く。何と、仏側にもはずすプレイアーが出て、最終的に独の勝利。疑いもなく、歴史に残る名勝負の一つだろう。見終わって、しばし茫然自失の態。しかし、その独も決勝でイタリアに負けてしまったが。また仏は3位決定戦でポーランドに負けて屈辱の4位。

カップ史上、例がない(多分)決勝でPK戦となったアメリカ大会(1994)で、はずしてしまったアズッリのファンタジスタ、ロベルト・バッジョも歴史に名を残した。あの映像はこれから、繰り返しカップ関連番組で流されることだろう。

数々の名勝負を生んできたワールド・カップ。これで8強が出そろった訳だが、これからが1試合1試合、目が離せない勝負になるだろう。一見すると欧州vs.南米の様相。一つだけ残ったアフリカ勢、ガーナにも頑張って欲しい。
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# by grappa-tei | 2010-06-30 08:08 | TV番組

「これがオペラだIV」MADAMA BUTTERFLY

100628 目黒パーシモン小ホールで、オペラ入門シリーズの第2回。「蝶々夫人」の、いわゆるホール・オペラがあった。ピンカートンを演じる高田正人さんのブログで知って、切符を用意してもらった。

総合プロデューサーの松本宰二氏が登場し、解説をしてくれたが、これが大変丁寧で分かりやすいもの。嫌みのない語り口に好感を抱いた。また、要所要所で、出演者にインタビューするのだが、出演者としてでなく、演じる役の人物としてのコメントを求めるという、一風変わった趣向で、大いに笑いを誘った。

主役の蝶々さんには、嘉目真木子さん。これまで随分いろんな方の蝶々さんを見てきたが、こんな美人は今回が初めて。しかも、歌も見事。天が二物を与えた好例の一つ。

シャープレスは、先日アプリコで聴いたばかりの大沼 徹氏。186cmの上背だから、見栄えもするし、演技も歌も申し分なし。

スズキ役は喜田美紀さん。豊かな声量のメッゾだ。蝶々さんを支える難しい役どころだが、安定感たっぷり。

そしてピンカートン。高田正人さんも180cm近い長身で、まっ白な上下がよく似あい、この役にはぴったり。昨日と二日連続の公演で、少し疲れがあったのだろう、必ずしも本調子ではなかったかも知れないが、十分な聴きごたえを感じた。

舞台装置に回す予算などない中でよく工夫して舞台を造られたものと感心。また、子役も人形もいず、静止シルエットだけを相手に必死の演技も大変だったでしょう、蝶々さん!

例の3人で夜明かしするシーンは、間奏曲として合唱の静かな旋律が入る場面、あそこだけバイオリンでメロディーを付けると言う工夫も。

それにしても、ほぼ満員の聴衆、余り熱狂的なオペラファンはいなかったのか、静かな喝采に終始。一人でブラーヴォ!は、さすがに恥ずかしかった。

着替えてすっかりラフな格好になって帰るばかりの高田さん(左)と大沼さん(右)。この堂々たる立ち姿はどうですか。

#46
# by grappa-tei | 2010-06-27 22:14 | 音楽

三浦友里枝ピアノ・リサイタル

100626 大田区出身の新進気鋭ピアニスト、現在29歳。しかも↓の通り、キリリとした理知的な美人。若いのに話術もさわやかで巧い。更に文才にも恵まれ、プログラムーノートなどは自作。

前半はフランス関連の演目。後半は、ショパン生誕200年記念として、彼の作品を並べる構成。女性らしい細やかなタッチが紡ぎだす、きらびやかな音につつまれた幸せな土曜の昼下がりだった。



#45
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# by grappa-tei | 2010-06-27 10:01 | 音楽

古着処分

100624 もう着ることもなくなった背広、倉庫に吊るしっぱなしになっているが、要らないものを置いておいても仕方ない。近くの古着屋にカミさんと一緒に出かけた。

ところが、最初の店ではカミさんのドレス(舞台用)もアタシの背広も扱っていないと宣ふ。幸い同じフロアにもう1軒別の古着屋があるので、そちらを紹介されて、すごすご退散。

んで別の店では、「ドレスはいいんですが、旦那さんの方はやってないんですよ」と気の毒そうな顔。この後のスケジュールがあるのに、暑い中、背広3着も持ち歩くわけにもいかず、その店で無料で処分してもらうことに。

一方、カミさんの舞台ドレス、2着は売れて、合計800円。3着目はラベルがないという理由で何と10円。バスで来たからいいようなものの、タクシーを使ったら、片道分にもならないことが分かった。

それでも、ゴミとして出すことを考えれば、罪悪感ははるかに少ない。これから物置が広く使えそうな気配である。
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# by grappa-tei | 2010-06-25 11:19 | misc.

「ポスト印象派展」国立新美術館

100624 平日の午後4時頃の入館だったからか、かなりの混雑を予想していたが、比較的ゆったり見ることが出来たのはラッキーだった。全部で115点の油彩は圧倒的な見ごたえだ。これだけの作品群がフランスを離れることは2度とない、と大統領自身語るほどの今回の展覧会、豪州でもラッド首相が空前絶後の出来ごとと絶賛。いずれも最大級の表現だ。

「ポスト印象派」と銘打っている以上、印象派の展示がなくても問題ないのだが、それでも印象派好きの日本人のために、「第1章」は「最後の印象派」とタイトルをつけて、モネ、ドガ、シスレー、ピサロなど、10点ほどが展示されている。この中ではモネの「日傘の女性」が超目玉か。第2章はスーラ、シニャックなどの点描派たちの「新印象派」。この中で、ピサロも一時この描法に興味を抱いて点描作品を残しているのが面白い。

第3章は「セザンヌとセザンヌ主義cézanité」で、セザンヌが8点。得意とした「サント=ヴィクトワール山」や「水浴の男たち」などは余り好きではないが、静物はどれも素晴らしい。セザンヌは後期印象派に属する。印象派に飽き足らず、その後の進むべき絵画の道筋をつけた画家と言われる偉大な存在ということになっている。

第4章 ロートレック
第5章 ゴッホとゴーギャン
←ゴーギャンの「黄色いキリストのいる自画像」 彼の絵は、タヒチ後に代表作が多いとされているが、タヒチに渡る前の作品の方が好きだ。レザリスカンは、損保ジャパン東郷青児美術館所蔵のものとそっくりで、一瞬見間違えた。尤も損保ジャパンの方は「アリスカンの並木道」というタイトル。

第6章 ポン=タヴェン派 ブルターニュに落ち着いたゴーギャンに惹かれた画家たちの作品群。ポール・セリジェの作品など、ゴーギャンが描いたと言われても信じてしまうほど良く似た作風。

第7章 ナビ派 ナビとはヘブライ語で預言者のこととか。極めて装飾的な象徴主義。ドニ、ボナール、ヴュイヤール、ヴァロットンなど。ポンタヴェン派同様、平板で、陰影がすくなく、輪郭線がはっきりしているのが特徴。色調も独特。
第8章 内面への眼差し(苦しいタイトル)
第9章 アンリ・ルソー(まるまる一つの章をもうけるほどか)↓ただこの絵も今回の超目玉。

第10章 装飾の勝利(なんだかよう分からん)

只今現在、オルセーの最上階部分がどのようになっているのか、果たして印象派そのものは見られるのか、今度現地で確かめたい。ともあれ、近年では最高に価値ある展覧会ゆえ、8月16日までに是非国立新美術館まで脚を伸ばされることを勧めたい。

(画像は同館のサイトから拝借しました)
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# by grappa-tei | 2010-06-25 10:46 | 美術

「告白」

100622
年端もいかぬ我が子を殺された女性教師。彼女に残されたものは何か。この不条理さにどう決着をつけるか。その一念で、考えに考え抜いたその方法とは。

自らのクラスの生徒の中に二人の犯人を割り出し、予想もつかぬ方法で二人を追い詰め、ついには家族まで巻き込んで見事、凄まじい復讐を遂げる。

最後の授業、相変わらず先生の声に耳を傾ける生徒とていない中で、構わずいつものていねいな口調で淡々と話し続ける教師。そして、徐々に核心へ。いつの間にか凍りつくように静まり返る教室。犯人AとBにある方法で復讐することを告げる。
教師森口悠子を演じる松 たか子がいい。こういう役どころは初めてだろうが、務めて大げさにならぬよう控えめな演技に好感が持てる。原作を知らないが、終盤、一気の展開と思わず瞠目するような映像に打ちのめされる。
殺される犯人Aの母親役の木村佳乃、この通り、まことに美しいが、やや演技が平板に映った。もう一工夫欲しいところだ。子役たちは概して巧い。
(画像はALLCINEMA on lineから拝借)

#32
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# by grappa-tei | 2010-06-24 00:10 | 映画

断捨離

100623 先日、本屋で立ち読みした中に、結構ためになることが書かれていた。それ「が断捨離(ダンシャリ)のすすめ」だ。読んで字のごとし。不要なものをとっと捨てる技のこと。以下、その抜粋。

「掃除が楽になった。仕事のお客さんが増えた。偶発的な幸運に恵まれるようになった。かつての友人のように、自分自身が輝き始めたことが身をもって理解できた。 心が充電されたような感があったという。そして気づいた。いらないものに囲まれていたときは、掃除をしなきゃ、あれを使わなきゃといった、強迫に似た気持ちがあったことに。 モノを捨てることは自分を再発見することである。本当に必要なモノ、そうありたい自分を探していくことだ。必要なモノを選び抜く作業なのだ。 私たちは、もったいない、モノは大事にと教育されて育ってきた。しかしそれは、モノに乏しい前時代の教育である。モノあふれの現代にそぐわないものであるのに、気づいていない人が多い。」

この考え方、つまり不要なものをダイナミックに処分すること自体は、随分前から唱える人が少なくなかったし、本屋にはズラリと同様な本が並んでいる。また、自分でも日々そう感じているが、イザとなると、これがなかなか思うようには行かない。

でも、そろそろ人生のたたみ時である。今回はかなり思いきって始めた。新しいモノでも、思い出のこもっているものでも、またいつか再び読む時があるかも知れない本などなど。要するに、今使っていない、なくても困らないものはどんどん出しまくっている。カミさんも娘も呼応して始めているから、今回は成果が期待できそうな気がする。

今までなかったスペースが出来て、何故もっと早くこれに気付かなかったのかと思う次第。断捨離と同時に、モノを可能な限り買わないこと。仮に買ったら、手持ちのものを処分する、ぐらいのことをしないと、また気づいたら元の木阿弥では困る。

フランス人は、モノが欲しくなった時に、これを買わなくてはいけない理由、なくても困らないことを十分考えてから、やっと財布のヒモをゆるめるらしい。なかなか味わい深いではないか。
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# by grappa-tei | 2010-06-23 11:50 | misc.

化粧する女

100622
車内マナーの悪さは今に始まったことではないから、今更の話だが、昨日の光景も、なかなかのもの。京浜東北線車内、午後4時半頃、女子高校生と思しき一群。車内は空いていて、座れるにもかかかわらず、内1名が通路にしゃがみこんでの化粧。大体、高校生が化粧すること自体気に食わぬが、この光景にはたまげた。通路だから通る乗客の邪魔になるのだが、一向に気にする気配なし。

最近、アムステルダム在住のある日本人のブログを思い出した。
あの国は、いち早くマリフアナや売春、それに尊厳死も合法にしてしまう、先進国でも珍しいおおらかな国。ということは、国が大人の「常識」を信じているということなのだろうが、それにしても、他国民から見れば、かなり奇異に映る。

そういう国でも、女性が生脚で歩いていると飾り窓の女かと思われて、車が寄ってきて声をかけるとか。車内で化粧するなど、論外。

愚亭の中高時代の美術の恩師、現在80歳過ぎだが、車内で隣の女性が化粧を始めると、「それは商売人のやることだよ!」と声をかけるとか。すると黙って中断するケースがほとんどとのこと。こちらも真似しようかと一瞬思ったものの、「っるせーなぁー、コノヤロー、降りろ!」ってやられのがオチかな。80歳ぐらいまで生きていたら、真似してみるか。
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# by grappa-tei | 2010-06-22 08:55 | misc.

「孤高のメス」

100621 港のある片田舎。末期の肝硬変で助かる見込みのない市長がいる一方、交通事故で脳死状態の息子を抱える母親がいる。幼い息子の死を無駄にしたくないと悩む母親。そして、新しい命として臓器移植を願う母親を前に、若い医師は重い決断をする。しかし、当時、日本はまだ臓器移植が認められておらず、この手術をすることは即、犯罪を意味する。

アメリカの大学で新しい技術を身に付けた当麻医師は、幼い頃に手遅れで母親を亡くしたことがトラウマとなって、患者の命を救うこと以外には何の興味もない純粋な人物。事後のことは自分が責任を取ればいいという気持ちで、長時間に及ぶ生体肝移植に踏み切る。手術は成功し、情状酌量で起訴を免れた当麻は病院を去っていく。

自分自身、現役の看護婦でありながら、病院をたらいまわしにされた挙句、急死した浪子の葬儀に、近所に住む幼稚園時代の静先生と参列した新米医師の一人息子弘平は、母親の遺品の中に一冊の日記を見つける。そこには、母親の看護婦時代の悩みや希望が克明に綴られている。

最低の技術しか持ち合わせないのに、出世だけには異常な情熱を燃やす俗物、野本医師にいい加減を愛想をつかしていたところに、新任の若手医師が登場する。純粋な当麻の下で看護婦としてオペに立ち会えることに、次第に歓びを見いだす浪子。そして市長の手術に立ち会い、チームワークが奏功して手術は大成功、更に当麻に看護婦としての手際良さを褒められ、やがて当麻の存在を意識するようになった直後の当麻の異動。去り際に、当麻に万感の思いを込めて礼を言うが、自分の気持ちを万分の一も伝えられないもどかしさが浪子には残る。

今日は、その新米医師、弘平が新任の挨拶にこの「さざなみ市民病院」の病院長に挨拶にやってくる。病院長の帰りを待つ間、何気なく病院長のデスクにある写真の1枚に目をとめると、そこには出発直前に撮影された母浪子と並んで映っている当麻の姿が。

淡々と難しい手術をこなしていく当麻医師を演じる堤 真一がいい。もともと愛想のないタイプだけに、地で行っている感じだ。また毅然さを感じさせる視線が素晴らしい。一方、浪子を演じる、意地の強さと同時に弱さやもろさを感じさせる表情の夏川結衣がたまらない。手術中の演技は、専門家から長時間の指導を受けたと思うが、迫真の出来栄え。秀作である。

#31
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# by grappa-tei | 2010-06-21 19:52 | 映画

JAZZ VOCAL JAMBOREE 2010

100620 日比谷公会堂で、こんなもの、やっていました。開場15分前に行ったら、既に150mほどの行列。雨は降っていなかったが、蒸し暑さには閉口。

老朽化が急速に進行中の日比谷公会堂とは言え、さすがに内部はクーラーがほどよく利いていて、一様にホッとしている。前から3列目左よりに陣取る。ここの椅子は昔のままで、肘掛がないので、隣に大柄の人が座るとまことに窮屈。ラッキーなことに両側が空席になり、ゆったりと過ごせた。

今日も圧倒的に中高年。出演者のお弟子さんらしき群があちこちに。そして彼らの「先生」が登場するたびに、「センセーイ!」と黄色いというより紅い声援。この辺りがこのコンサートの特徴らしい。

何でも46回目だそうで、つまり1965年からずーっとやっているらしい。主催者は「じゃずろう会」という団体。マーサ三宅や笈田敏夫などの大御所たちが、仲間内で始めたものらしい。今日の出演者は40人にも上り、従って一人1曲づつという割り当て。それでも正味3時間半たっぷりという長丁場。

最近のナンバーより、出演者の年齢層から言っても、往年の懐かしいナンバーの方が圧倒的に多かった。とりわけ、昨年81歳で亡くなったあのクリス・コナーへのオマージュとして、6人の、割に年配揃いの一群が6曲を次から次へと熱唱したのが印象的。

長老格の人たちの巧さはさすがにキラリだ。マーサ三宅のDream a Little Dream of Meは元より、つるっ禿げの沢田靖司のLover Come Back To Me(正直しびれました。特にトランペット、サックスとの掛け合いスキャットが凄かった!)、テリー水島のFrom This Moment On、デニー白川のMy Wayは、若い人にはない「思い」が乗ったパフォーマンスで、聴く人の心への訴え方に大きな開きがあるように感じた。彼らの場合は、歌が最早自身の血肉になっているのだ。

とは言え、若手では小林 桂がダントツの巧さ。この人、これからどんなジャズ歌手になっていくのか大いに楽しみである。注目したいもの。

そして、今回チケットを買わせてもらった三槻直子さん、小さなライブハウスで何度か聴いているが、こういう大舞台で聴くのは初めて。渋くて巧い中堅どころの代表格。今日のナンバーはMorning、情感のこもった素晴らしい熱唱だった。他に、「これは!」と思った人たちは、梶原まり子、深山エダ、金丸正城、西村 協(ややキザながら、完璧にプロ!)、由紀 真(低音がしびれる)、木津ジョージ(何と例えたらよいのか、品のいいおじいさん。ビロードの声)
中央寄り、ピンクの衣装は、大御所マーサ三宅。左の方に三槻さんの姿も(花柄ブラウスに黒いパンツルック)。

#44
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# by grappa-tei | 2010-06-21 08:23 | 音楽

マーラーの「復活」をミューザ川崎で

100618
マーラー:交響曲第2番 ハ短調「復活」
この曲、生演奏を聴くのは多分初めてのこと。マーラーの雄大で、時にえらく激しい楽章を持つシンフォニーは割に好きなのに、「復活」だけはこれまで聴いたことがなかった。

楽器編成表には目を見張った。ホルン、舞台裏も含めると実に11本、同様にトランペットも10本、フルート4本(うちピッコロ持ち替え2本)、ティンパニー、舞台裏を含めて3組というのも、実に驚くべき巨大編成である。

更に独唱、合唱、そこへパイプオルガンまで加わる第5楽章は、まさに耳をつんざくばかりの大音響で、思わずのけぞりそう。

でも中間部にはチェロを中心にした弦楽の、大変優しい調べが心なごませるし、その辺のバランスはよく取られている感じだ。

また、二期会による合唱団の見事さも称賛に値する。特に第5楽章のアカペラによる歌唱が素晴らしい。また是非聴きに来たい名曲。

出演者
指揮:エリアフ・インバル 1936年生まれのイスラエル人。都響のプリンシパル・コンダクター。(主席なのかよく分からん。指揮者の肩書って、桂冠、名誉、常任、客演、その他もろもろ、なにがどれなのか、さっぱり。都響の場合は横文字。レジデント・コンダクターが小泉和裕で、これが常任指揮者のようだ。
ソプラノ:ノエミ・ナーデルマン 作曲家を父に持つ、チューリッヒ生まれのスイス人。
メゾソプラノ:イリス・フェルミリオン どこの出身か不明。多分ドイツ。よく通る太い声が持ち味。


合唱:二期会合唱団
#43
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# by grappa-tei | 2010-06-19 08:45 | 音楽

「語りかける風景」展

100616 コクーン歌舞伎の後、地下まで降りて、bunkamuraザ・ミュージアムで開催中の展覧会へ。
今夏、ストラスブールへ出かけるつもりだが、現地の美術館に行ったら、「東京へ貸し出し中」などという表示を見るのも余り愉快でないので、今のうちに見ておこうということ。看板にはコロー、モネ、シスレーからピカソまで、といかにも日本人好みの絵描きの名前を麗々しく載せているが、実際はコロー4点、モネ1点、シスレー2点、ピカソ1点のみ。それもややマイナー作品ばかりだ。

他に知られているところでは、ドービニー、ピサロ、カンディンスキー、シニャック、マルケ、デュフィ、ヴラマンク、ブダンなど。後は我々に馴染みの薄いストラスブール出身の画家の作品が大半。ドイツとフランスで取ったり取られたりという歴史のある同市ゆえ、ドイツ人ともフランス人とも分からないような名前が多い。

タイトル通りすべて風景画。これを、「窓からの風景」「人物のいる風景」「都市の風景」「水辺の風景」「田園の風景」「木のある風景」の6セクションに分けて展示している。学芸員もいろいろ工夫を凝らす時代だ。日本人の好みをうまく前面に押し出すことは忘れない。全部で油彩ばかり80点。平日の午後、ゆったりと鑑賞するにはぴったりの点数である。

でも、ボールペンを出しはしないか、飴をなめてんじゃないか、ガムは噛んでないかと、虎視眈眈と獲物を狙う気配はまことに不愉快。例によってミュージアム・ショップは大賑わい。以前は絵葉書ぐらいは毎回数点買っていたが、最近は一切買い物なし。
# by grappa-tei | 2010-06-18 12:48

「佐倉義民傳」

100616
この演目の初演が1851年と、随分古いことは知らなかった。よく知らないまま、bunkamuraが比較的近いという理由でチケットを買ってあったが、期待をはるかに上回る内容だった。

今回は2階正面最前列という、割によい位置に陣取った。階下を見下ろすと、1階の前方は今回歌舞伎ということで桟敷席にしつらえてある。平土間とはよく言ったものだ。雰囲気は上々だろうが、背もたれがないから、長丁場は疲れそうだ。余程お好きな方たちの席だろう。靴も脱いで、備え付けのビニール袋に収納し、そばに置かないといけない。窮屈ぶりは大相撲の升席を思い出した。

開演前に舞台でも撮影しようと思ったか、ピカッと光らした人が近くにいて、早速係員がどこからともなく登場、撮影画像消去の確認までやっていた。ここも相当厳しそう。今日は残念ながらカメラ持参せず。

コクーンシアターは以前「12人の怒れる男」で来ているが、その時は舞台の周囲に特設席を設けて、役者は360度を意識して演技するから大変だったろう。ここは自在に観客席の調整が可能な点、あらゆる演芸に対応できそうだ。

2階席にも歌舞伎常連さんが結構多く、開幕してしばらくすると、さっそく左右から「成駒屋!」の掛け声。その後も、左右からひんぱんにかかる。オペラのブラーヴォと違って、余程の歌舞伎通出ない限り、真似は禁物。下手なところでかけようものなら、それこそ大ブーイングだろう。あれを掛けたくて見に来てる客もいる様子。そうなると、平場でなく、大向こうでないとね。今日は初めて女性の掛け声を聞いた。

なにしろこの演目を初めて見る訳だから、滅多なことは言えないが、冒頭、百姓姿の男衆が出て来て、いきなりラップを始めたのにはたまげた。これで筋書きの一部を紹介する仕掛け。三味線、鼓、謡いの代わりに、ギターやらキーボードがバックを務めているのもいささか奇異。最近はこういう歌舞伎も増えているらしい。そう言えば、ゲタによるタップダンスシーンを取り入れて話題になった北野武の「座頭市」を思い出した。

話は、佐倉領主の圧政に苦しんだ領民のために、将軍直訴の大罪を犯さざるを得なくなった名主の宗吾(勘三郎)を中心に展開されるが、随所に名場面を盛り込んで、途中15分の休憩をはさんでたっぷり3時間、笑いと涙と憤り要素満載で飽きることなし。舞台だけでなく、客席も縦横に使っての立体的な動きが新鮮だった。宗吾が追っ手から逃げ回るシーンでは、2階席の最前列まで勘三郎が上がってきてくれ、皆手を叩いて大喜び。

終演後のカーテンコールが歌舞伎らしくなく、痛快だった。
# by grappa-tei | 2010-06-17 10:44 | 演劇・寄席

「タンクレーディ」本番へ

100613 東京文化会館先日、ゲネプロでしっかり予習をし、今日も開演前に先日の岡山廣幸氏が改めて解説をしているのを聞き、事前情報としてはほぼ完璧に近い状態で臨んだ。

プログラムによれば、このマエストロ・ゼッダは、ほとんどイタリア国内で指揮をすることはないとか。ところが日本へは、3年前ぐらいから、「チェネレントラ」「どろぼうかささぎ」「ランスへの旅」と立て続けに来日公演していて、今や日本人の方がマエストロの音楽に接する機会が多いとか。現在82歳だが、まったく老いを感じさせない指揮ぶりである。

やはりゲネプロ時より、みんな声がよく出ていて、とりわけ高橋董子さんのアメナイーデがすばらしかった。ゲネプロで満足してはいけないということのようである。

またアルジーリオ役の中井亮一さんは山口県出身、名古屋芸大卒という経歴で、本公演が藤原歌劇団のデビューであり、また東京でのオペラ・デビューとのことだが、声量といい、また超高音域をいとも簡単に発声していて、とてもそんな風には見えなかった。凄い新人の登場だ。

マリアンナ・ピッツォラートを6年前に偶然ローマのオペラ劇場で、まさしくこの演目で聴いたことは前に書いたが、何とマエストロ・ゼッダの秘蔵っ子とか。とすれば、前途は極めて明るいでしょう。
この舞台の美しいこと!エンタシスをうまく移動させて各場面設定を短時間に見事にこなしている。Bravo!だ。

*動画は残念ですが、削除されました。

#42

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# by grappa-tei | 2010-06-13 21:46 | 音楽

「メリー・ウィドウ」(ブルーアイランド版)

100612
東京FMホールは初めてだが、ホールのサイズの割に舞台が矢鱈広い。(今回のための特注かも知れない)確かに登場人物がめちゃくちゃ多いから、この広さでも狭いほど。

さて、ご存じブルーアイランド氏の企画だから、かなりハチャメチャな舞台になっている。この方、サービス精神が横溢していることが、この舞台を見るとよっく分かる。

こういう喜歌劇だから、筋を大幅に変更しない範囲での脱線は許されてしかるべきだし、寧ろその方が今や常道になりつつあるようだ。そこが喜歌劇の面白さ、醍醐味でしょう。

青島先生の気配りか、主役以外の出演者にスポットを当てる工夫が随所に。ロロ、ドドなどの若手に「キャンディード」から「きらびやかに着飾って」を演じさせたり、オルガ役にシャンソンを歌わせたりがそれだ。

他にも「椿姫」から「乾杯の歌」あり、「貫一、お宮」の一幕ありと、まぁ盛りだくさんの仕掛けが合って、相当笑いをとっていた。

更に信じがたいことに、会場にいた末吉朋子さんに飛び入りで「夜の女王」を歌わせちまう辺り、青島さんの面目躍如というところか。引き受ける方もさすがプロ魂、立派です。しかもお上手でした。

ハンナ役の前澤悦子さん、よく声が出ていた。最後の「ワルツ」の場面は行きがかり上、身ぐるみをはがれて歌わされて、気の毒だった。

ツェータ理事長役の中原和人氏、歌もさることながら、演技の冴えを見せた。この人、大きな目をそれこそ目一杯使った顔の表情がすばらしい。

ヴァランシエンヌの赤星さん、相変わらず愛くるしい笑顔と伸びのある声、そして笑いを誘う演技で聴衆を魅了。この持ち味は大事にして欲しい。

ドド役の猿山順子さん、出番は少ないが、しっかり存在感。しかし、カンカンにラインダンスは疲れるだろう。しかも4回の公演すべてに登場だから。

ロロの坂野由美子さんも同様、結構際どい演技とブラックユーモアで笑いとっていた。


制作統括の森 靖博氏が緑の衣装をまとった浅野美帆子さんと歌った「ヴィリアの歌」も見事だった。

































上段左 赤星さん、右 猿山さん、下段 左坂野さん、そして右が浅野さん

#41
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# by grappa-tei | 2010-06-13 10:28 | 音楽

A LA CARTEというコンサート

100611
このポスターは出演者からのサイン入りプレゼントで、白薔薇と一緒にいただいちゃった。勿論プログラムに印のあった6人だけの限定版。(高田君、大事な顔に日付が入っちゃってゴメン!)

こんな素敵なコンサートが近くで見られるなんて、ほんとにラッキー。ご覧のように若手(しかも美男美女)のオペラ歌手中心で企画した、オシャレなコンサート。

この人たちのほとんどは実際に存じ上げている方々で、何度かこうした形式のコンサートにお邪魔している。今回はテノールの高田正人氏のブログを見て、申し込んであった。この人、ニューヨーク留学を経て、一段とうまくなっていると感じた。

演目は、↑でははっきり見えないので、以下に。
セビリアの理髪師」から三重唱「静かに、そっと落ち着いて!」磯地、高田、大沼
ドン・ジョヴァンニ」から「カタログの歌」大沼
皇帝ティトの慈悲」から「私は行くが君は平和に」磯地、齋藤
アルディーティ「口づけ」翠
マノン・レスコー」から「何と素晴らしい美人」高田
椿姫」から「天使のように清らかな娘が」翠、大沼
椿姫」の旋律による演奏会用幻想曲(おっそろしく難曲だ!)齋藤
山田耕筰「カロォヴァ」(こんな酔っ払いのような歌、初めて聴いた)大沼
武満徹「」磯地、「島へ」高田、「死んだ男の残したものは」大沼
ヴァイル「ナナの歌」磯地
レハール「ジュディタ」から「熱き口づけ」翠
カルデル「首の差で」(タンゴ調の熱唱)高田
ピアソラ エチュード♯3 齋藤
チャルダッシュの女王」から二重唱「あの日を覚えているかい?」翠、高田
同じく四重唱「人に二度と同じ人生はないさ」翠、磯地、高田、大沼
そして、アンコールとして武満徹の「小さな空」を四重唱。(絶品のハーモニー!)
更に、「メリー・ウィドウ」からワルツでおしまい。

こうして見ると、前半にやや本格的オペラ、後半に日本歌曲を含む軽めという編成で、誰でも楽しめる工夫が。100人ぐらいしか入らない小ホールが満員で、終盤の熱気は凄かった。
左から吉田(ピアノ)、齋藤(クラリネット)、大沼、高田、磯地、翠
終演後、聴衆を見送るためにフォアイエに出てきたところをパチリ。磯地さんと高田クン。オツカレサマデシタ~
#40
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# by grappa-tei | 2010-06-12 09:31 | 音楽

Young Concert 2010 Artists

100610 Chanel Nexus Hall (銀座)で行われている新人アーティストによるコンサートシリーズ。今宵はピアノと弦楽の夕べ。

Piano: Wendy Chen(アジア系米人), Louis Schwizgebel-Wang(中国系スイス人)
Violin: Bella Hristova (ブルガリア系米人)
Nicolas Kendall (米人)
Viola: Hsin - Yun Huang (台湾)
Cello: Narek Hakhanazaryan (アルメニア)

曲目:
シューマン:幻想小曲集 作品73
モーツァルト:ヴァイオリンソナタ イ長調K.526
ドボルジャーク:ピアノ五重奏曲 第2番 イ長調作品81
ご覧のように若い。しかも国籍も活動拠点もバラバラ。
それが一堂に会して、それほどの練習時間もなく、見事なアンサンブルを奏でてしまうのはなかなか素晴らしいこと。
↑ヴァイオリンのニコラス君がつかまっている椅子の背にはしっかりシャネル・マーク。
終演後、主催者からピンク・シャンパンが聴衆全員に振る舞われた。ご馳走様でした。
#39
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# by grappa-tei | 2010-06-11 11:57 | 音楽

久しぶりのゲネプロへ

100609 P先輩から誘われて、東京文化会館へロッシーニの「タンクレーディ」のゲネプロを観に出かけた。ゲネプロを観るのは久しぶりだ。外国ではどうか知らないが、日本ではほぼ寸分たがわず本公演と同じ手順で行うから、本公演をまるまる一本観たのと同じと思ってよい。何か得した気分。

最初に藤原歌劇団の公演監督で、自身バリトン歌手でもある岡山廣幸氏から20分ほど、本作の解説があり、その後、舞台裏の見学。
2年前にバックステージツアーで、既にこの辺は見ているが、よくぞこれだけ壁面から天井の隅々まで過去公演した連中の記念品やら落書きがびっしり。時間があればゆっくり見たいところだが。
こういうところも、びっしり。楽屋裏の壁そのものは7,8年前の大改装できれいになっている。63年に通訳でここに詰めていたころと、落書きを除けば余りにかわっていない印象だが、舞台の地下部分がずっと掘り下げられて使い勝手が格段によくなったとか。
客席側はほとんどオリジナルのまま。せいぜい椅子の布を貼り替えたぐらいか。オケが最終チェック中。

画像→削除
第一幕の舞台。見事な装置だ。シンプルかつスタイリッシュ。シチリアのシラクーサの海が背景に。相変わらず澄み渡った美声の高橋董子さん演じるアメナイデ。今日中に敵方のオルバッツァーノと政略結婚を父親から迫られて窮地に立つところ。

画像→削除
満を持して主役のタンクレーディが登場。2004年滞在中のローマでこの演目を観た時のタンクレーディ役がマリアンナ・ピッツォラート。あれから6年で、この太り具合にはたまげた。でも歌唱は安定感抜群。因みにタンクレーディは男性だが、何故かこうして低い声を出せる女性歌手が演じる。

画像→削除
第2幕の終盤の4重唱。随所にロッシーニらしいメロディーが楽しめる。

画像→削除
終演後、演出家を舞台に招くピッツォラートと高橋さん。この辺りは本番を意識してゲネプロにも関わらずしっかり練習。この後、一人ずつ閉まった幕の隙間から登場して拍手を受けるところも。更に、マエストロ・ゼッダが高橋さんに声をかけて、ある箇所の出だしの部分のみ、オケと合わせるリハをやっていた。

動画はこちら→削除

ということで、たっぷり3時間。6時を回っていたので、先輩ご推薦の上野駅構内にある元貴賓室を改造したとされるBrasserie L'Ecrinで軽く一杯。
ご覧のように天井が高いのは昔のスタイル。ゆったりした時間が流れている雰囲気。客は女性ばかり。


お断り
愚亭のブログ記事をご覧になった「音楽愛好家」さんから、基本的に禁じられている写真や動画を、しかも公演前に掲載するのかけしからんと苦言をいただきましたので、一旦これらの画像・動画を削除しました。言わんとするところは分かりますが、何故日本だけかくもこうした撮影にうるさいのか、聊か大人気ないように思うのは愚亭だけでしょうか。相手はプロのアーティスト、営利を目的としているわけでもない個人ブログに姿が写されることが肖像権侵害になるとは、とても思えません。
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# by grappa-tei | 2010-06-10 09:03 | 音楽

東邦フィルハーモニー定期演奏会

100605 例によって近くのアプリコホールでアマオケの無料コンサート。これは東邦大学の医学部学生を中心としたメンバーで構成されたオケ。当然若々しく、しかも女性が7割を占める。弦楽だけで50人を超える勢力。まさに舞台からこぼれ落ちんばかりの有り様で、これだけでも視覚的に圧倒される。

演目:
ボロディン:「イーゴリ公」序曲
シベリウス:「カレリア」組曲
 (いい曲だ!)
チャイコフスキー:交響曲5番

と言う訳で、つい先日、読響で聴いたばかりの難曲チャイコフスキーの5番を、アマオケがどう演奏するのか、興味津津であった。

ところが、意外なことに(失礼だが)、これがなかなか立派な演奏で、正直びっくり!心配された金管にほころびがまったく見られなかった。とりわけホルンの長ーいソロパートは、それこそドキドキしながら聴いたが、無事に吹き終えた時はどっと疲れがでた。それぐらい緊張して聴いていた。

会場に向かう途中、斜め前を歩く姿に見覚えが。思い切って声をかけさせてもらったら、これが何と、何十年かぶりにお目にかかる元職場の上司H氏。愚亭の若き日、2度に亘って部下として仕えた方。80歳に近い年齢と思うが、当時とほとんど変わらぬ姿に感動。更に、後ろにはチャーミングな奥方が。こうして、お二人で演奏会にはしばしば出かけられると言う。まことに羨むべき老後である。
#38
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# by grappa-tei | 2010-06-06 15:44 | 音楽

これじゃ冷やし過ぎだろう

100605
普通ビールは10度ぐらいで飲むのがおいしいとされているが、ここまで下げることはないだろう。第一、氷点下だから、ビールと言え、凍ってしまう。

ところがだ、特殊な器具を使うと、ここまで下げても凍らないんだと。しかも更においしくなる、というのが宣伝マンの解説。

物好きがさっそく行列を作る有様。ビール会社の宣伝で、この店は夏が終わると閉めるらしい。それにしても、こんなこと、よく思いつくものだ。
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# by grappa-tei | 2010-06-06 15:23 | misc.

「音の出る展覧会」

10605珍妙なタイトルだが、展覧会場でのミニ・コンサートのことで、特に珍しいわけでもない。土曜日で、しかも入場無料だから、開演1時間前の開場の更に15分前に会場(銀座2丁目)のポーラ・ミュージアム・アネックスに着いたのだが、タッチの差で立ち見に。30席しかないのだから、無理からぬこと。

立ったまま、開演まで1時間15分は結構きつかった。更に演奏会が40分ほどだったから、2時間立ちっぱなしという訳だ。古楽器とは言え、ここまで難行苦行して聞くほどなのかとも思ったが、並んじゃったから仕方がない。

ストラディヴァリ、グァルネーリ、そしてアマーティという錚々たる古楽器の展示と演奏会という趣向で、3回シリーズの今日が最終回で、アマーティ編。

東フィル所属の渡邊(廣岡)美穂さんは存じ上げないヴァイオリニストだが、見事に名器を弾きこなされた。

演目は、クライスラー、バッハ、パガニーニ、サラサーテと、バッハ以外は自身ヴィオリニストが作曲した作品で、どれもなかなかの難曲。とりわけ中音部から低音部の響きが凄く豊かという印象。アンコールに応えて、O Mio Babbino Caroを東京芸大教授で、このイベント企画者である澤 和樹氏との二重奏で締めくくった。
因みに背景の作品はカンディンスキーである。こうした作品(少数ではあるが)に囲まれて、名器が奏でる妙なる調べを聴く気分は満更でもない。立ち聞きでなければもっとよかったのだが。

絵はわずかに5点のみだが、マティス、カンディンスキー、そしてデュッフィと好きな画家ばかりで、これも大満足でした。
愚亭の立ち位置からはマチスがこのような角度で見えた。
# by grappa-tei | 2010-06-06 13:57 | 音楽

「マイ・ブラザー」

100604 新宿武蔵野館 原題:BROTHERS 米 105分 監督:ジム・シェリダン 出演: トビー・マクグワイア、ジェイク・ギレンホール、ナタリー・ポートマン、サム・シェパード
2004年のデンマーク映画「ある愛の風景」のリメイク版とか。題名の通り二人の兄弟を軸に描くヒューマン・ドラマ。優秀な兄とダメな弟。「エデンの東」に類似する設定もある。子供の時から優秀だった兄、サム(トビー)は何をやらせても一流。アメフトでもスター選手。。その時のチア・ガールズが今の女房グレース(ポートマン)だ。海兵隊で武勲を立て、現在はキャプテン(中尉)で、アフガニスタンの前線へ行く準備中。

一方の弟トミー(ジェイク)は札付きのワルで、とうとう銀行強盗で刑務所入り。そんな弟だが、幼い時から仲の良い兄弟だ。出所するトミーを、戦地へ向かう準備で多忙の最中に迎えに行き、取りあえず自宅に連れ帰るが、元海兵隊の父も、グレース、幼い娘たちも皆冷ややか。特に父親は何かにつけてトミーに辛く当たる。(この辺りも「エデンの東」の1シーンを彷彿とさせる)

ある日、出撃したサムの乗ったヘリが撃墜されたとの知らせが。一族の星が消え、屑のような弟が残る皮肉。しかし、後半は一転、意外な急展開を見せる。ここからの主役たちの演技が見事だ。とりわけ痩せさらばえて奇跡の帰還を果たしたサム、ただでさえ大きな目をぎょろつかせての表情には戦慄を覚える。負けずに大きな目のジェイクも上手い。「ブロークバック・マウンテン」でも実証済みだが、冴えた演技だ。それ以上の演技をしたのが、子役。特に長女をやった子が抜群で、完全に大人の俳優を喰ってしまっている。難しい状況ゆえ、なかなかあの年の子供には理解しにくい筈なのだが、天性なのだろう。参りました!

因みに監督のジム・シェリダン(60)はアイリッシュ。ダニエル・デイ・ルイス主演の「マイ・レフト・フット」、「父の祈りを」などを撮っている。
(画像はALLCINEMA on lineからお借りしました)

#30
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# by grappa-tei | 2010-06-05 22:58 | 映画

イタリアンで折紙

100602 2月のモロッコ旅行の際、気の合った連中が集まり、東京駅近くのイタリアンで会食。その際、一人がやおら折紙をご披露。いい大人が一斉に折り方を教わる姿はまさに珍風景。でも、結構リアルな出来栄えには大いに満足。海外旅行で、列車に乗り合わせたような時に、こんな芸があると、案外役に立ちそう。





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# by grappa-tei | 2010-06-03 17:47 | misc.
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ヴォルビリス(モロッコ)の古代ローマ遺跡


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